衣斐 義一
研究歴の概要
大学院在籍中はラット肝臓で性特異的にConstitutiveに発現するチトクロームP-450 (CYP)の精製やcDNAクローニングに携わりました。
姫路工業大学に赴任してからはUDP-グルクロン酸転移酵素 (UGT)の遺伝子構造を解析することから研究を始め、UGTの生合成の制御や変異タンパク質の細胞内動態などについて研究しています。
そして現在の兵庫県立大学では、ABCトランスポーターの細胞内局在を決定するしくみを解明することを目指して研究しています。
私たち人間を含め動物の体には、過剰な生理活性物質やその代謝物(ホルモン、アミン、ビリルビン、オピオイドなど)のほか、食物や投薬により体内に入った化学物質(環境汚染物質や薬品など)を適切に処理して無害化した後に排出する仕組みがあります。
これらの低分子有機化学物質に対する生体防御について、UDP-グルクロン酸転移酵素やチトクロームP-450 以外にABCトランスポーターも含め、それぞれのタンパク質の生合成や機能を制御する機構を一つずつ解き明かし、最終的にはその全体像に迫ることを目標にしています。
担当講義の概要
生物化学4(学部2年生)
生体分子設計学(大学院修士1年)
生命科学基礎実習II(学部2年生)
生命科学実習I(学部3年生)
生物学実習、情報処理(学部1年生)
略歴
九州大学理学部生物学科
九州大学大学院理学研究科生物学専攻修士課程
九州大学大学院医学系研究科分子生命科学専攻博士課程(理学博士)
姫路工業大学理学部助手
(2004年4月より兵庫県立大学大学院生命理学研究科に改組)
兵庫県立大学大学院生命理学研究科助教授
所属学会
日本細胞生物学会
日本生化学会
日本分子生物学会
ASCB (American Society of Cell Biology)
連絡先
大学所在地:〒678−1279 兵庫県赤穂郡上郡町光都3−2−1
研究室:生体物質化学I(研究棟6階東側ウイングにあります)
電話:0791-58-0101(代表)
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