- 2017/04/19
- 本・音楽・映画・娯楽
Return To Forever
久しぶりに最初から最後まで通しでこのアルバムを聴く機会がありました。
(断片的に聴くのはよくあるのですが・・)
まず始めに申しておきますと、このアルバムには賛否両論があります。
というか、Jazzは4ビートに限るなどと言う人とかFusion大好き人間とかによって、JazzでもなくFusionでもなく宙ぶらりんのエレクトリックJazzなどとレッテルが貼られたりしてます。
そう言えば、Fusion派の中でも、Weather ReportかReturn To Foreverかで不毛な議論があったような・・
私は4ビートとかに拘らないですから、コレは純粋にJazzの傑作アルバムの一つだと思い、この場で紹介する次第であります。
1曲目はかなり長丁場の曲で、ココを乗り切れるかどうかで評価が分かれるのではないかと思います。
導入部とか間奏のソロパートが退屈と言えば退屈かも・・
その後は2曲目の澄んだ印象、3曲目の人生が素晴らしく思えてしまう(?)軽快さ、そしてフィナーレへとなだれ込んで行きます。
私の個人的な見解かもしれませんが、このアルバムは人の一生を暗示する内容のように思えます。
受胎から誕生に始まり、幼少期から血気盛んな時期を経て、大切な人と出会い次世代を育み、最後に大団円を迎える・・というストーリーになっていると受け止めてます。
フィナーレは2部に分かれてますが、特に後半はきらびやかで印象的です。
なかでもスタンリー・クラークのベースが神がかってます。
Return To Foreverはその後、メンバーがあれこれ激しく入れ替わってバリバリのFusionへと変貌します。
その途上の作品ですと、My Spanish HeartとMad Hutterが私好み。
初期RTFの雰囲気がお好きであれば、Light as A FeatherやFriendsもおすすめです。
少し毛色が変わりますが、Children's Forever(スタンリー・クラーク)やCaptain Marvel(スタン・ゲッツ)でも、初期RTFの雰囲気が味わえます。