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私の偏愛するSFたち(その2)

椎名 誠「アドバード」

舞台は近未来、企業間の自由競争のもと広告合戦が加熱し、あらゆるところに広告があふれた社会となります。

もちろん自分の部屋にいても企業やら政府などの無数の広告が押し入ってきます。

広告合戦を制覇すべく遺伝子改変生物を使った広告も現れ、それに対抗してライバル企業の広告を潰す目的で遺伝子改変生物をさらにパワーアップ・・

やがて遺伝子改変生物が暴走して環境を破壊し、行き着く先は人類文明の破滅です。

 

物語はそんな破滅した世界で生き延びている兄弟が、行方不明となった父親を探しに旅に出るところから始まります。

道すがら色んな背景を抱えた人やアンドロイドなどと出会いますが、行き着いた先で分かった事実は・・

 

舞台設定は、ブライアン W.オールディスの「地球の長い午後」みたいな感じですが、こちらは核戦争による環境破壊で長い時間のあとで衰退して矮小化した人類が主役。

地球は植物が優勢となり、人類はその陰でコソコソと動き回るのが精一杯です。

この物語では風変わりな植物が沢山出てきますが、「アドバード」でも負けず劣らず、植物も動物も色んな遺伝子改変生物のオンパレード・・想像力が掻き立てられてしまいます。

私の偏愛するSFたち

まずは、上田 早夕里「華竜の宮」

大規模な地殻変動が引き金となり気候が温暖化して陸地の大半が水没。住み慣れた土地を追われた避難民の受け入れを拒む国家が放った殺戮兵器と他国の対抗兵器が暴走し、人類は絶滅寸前まで追い詰められます。

そんな事態をなんとか平和的に解決して繁栄を取り戻した25世紀、人工都市に住む陸上民の国家連合と遺伝子改変で海に適応した海上民との間で新たな確執が生まれます。遺伝子改変で生み出された獣舟の存在も不穏な動きを見せています。

そんな状況を解消しようと東奔西走する主人公の青澄誠司は、ある海上民の集団の長(オサ)を務めるツキソメと会い、陸上社会と海上社会の諍いを無くそうと働きかけますが、政府官僚同士の諍いと国家連合の思惑が障壁となって立ち塞がります。

物語はそんな葛藤を中心に進みますが、事態は違う方向に進み、せっかくの繁栄を取り戻した人類の存亡に関わることに・・

 

続編の「深紅の碑文」も味わい深いです。

前作のその後、大異変と呼ばれる地球規模の地殻変動が迫ってます。それがいつになるか不確定ななか、資源をめぐる国家の対立や陸上民と海上民の対立が深刻化し、武力衝突が頻発。

同じ滅亡するのであれば、人類がいがみ合ったままよりも笑い合っているほうが救われるはず。そんな信念のもと、一触即発の状況を憂慮した青澄誠司は、自ら救援団体を立ち上げ理事長となり、ここでも東奔西走します。

でもやっぱり、資源の独占を目論む国家連合や、自由を求めて海賊化した一部の海上民集団が障壁となり、最後には・・

青天の霹靂

安倍首相が自身の病気を理由に、職務を全う出来ないということで辞任。

夕方に記者会見ということで、病気の再発が言われてましたのでまさかとは思ってましたが・・

 

長い間の激務でお疲れ様でしたと言うしかありません。

外交、経済、雇用、拉致、北方領土、憲法改正、防衛、東京五輪など山積する問題に果敢に切り込んで行ったと思います。

成し遂げられなかった問題も多く、決して100点満点ではないのでしょうけど、将来への希望を見出せるように日本の舵取りをして頂いたことに感謝です。

 

私の物心がついて以来の記憶の限り、ここまでやってくれた首相はかつて居なかったです。

特定の領域に限れば田中角栄さんとか中曽根康弘さんとか居ますけど、安倍首相はマルチに上回っていると思います。

 

そして案の定というか、そうしないとメンツが立たないのか、あるいはそれが正義だと思い込んでいるのか、朝日を筆頭に東京とかの左派系メディアはモリカケに桜を絡めて集団的自衛権の暴挙とか憲法改悪とか特定秘密保護法、あれこれと否定的な伝え方です。

今後の自民党総裁選びについて、石破さんオシで党員投票にすべきと主張するはず・・政治的な空白なんて、彼ら左派メディアにとってはどうでもいいのですよ。

自分たちのイデオロギーの前では国民生活なんて取るに足らない小事というコトです。

 

翻って後継候補ですが、石破さん、岸田さん、野田さん、下村さんの有力四天王・・頼りなく思えます。

私の個人的な見解ですが、4人とも自民党の古い体質っぽいのと、東アジア外交にポリシーがなさそうなのと、経済オンチっぽいなど、ネガティブな印象。

とくに最初のお方は暗い印象が強く、海外に向けての日本の顔としては絶対にNG。

 

菅さんが手堅いのでしょうが、短期のつなぎになりそう。

個人的な希望はと言うと河野さん・・

フレッシュなだけの若手ではなく、経験を積んだ古手というか準若手が活躍できる社会の雰囲気になって欲しいのです。

ただ、河野さんの場合だと経験が何とかって言われるのでしょうね。

 

いっそのこと、河野さんを総理に据え、安倍さんを副総理、麻生さんを財務大臣、菅さんを官房長官など、首相の脇をベテランでしっかり固め、岸田さんを外務大臣、小野寺さんかそれこそ石破さんを防衛大臣、そして適宜若手議員を大臣に登用というのはどうでしょうか。

二度あることは三度あるのか?

一昨日と昨日、用事で高知に行ってました。

 

前回と違って行きは順調で、鬼門の阿波池田〜高知の間を南風3号は快走し、高知であしずり3号に乗り換えて今回は何事もなく須崎に到着。

土佐山田を過ぎて後免を経て高知までの間は県下でも有数の米どころで、かなりの数の田んぼで稲刈りが終わってました。

また、田植えが終わって間もない田んぼもちらほら。

今では二期作はやってないはずですから、これは昔の風景を再現するために敢えて時期をずらしているのでしょうか?

 

帰りは雲行きが怪しく、須崎でも時おり大粒の雨。

高知であしずり10号から南風20号に乗り換えました。 

南風20号は2700系という新型車両で、JR四国が力を入れて宣伝している物件。

トイレは洋式で広々しており、荷物置きスペースや車椅子スペースも確保されてます。

その分客車の定員が大きく削られてますが、そのおかげで座席は実に快適。

 

山間部に近づくにつれて空が怪しくなり、秘境駅で名高い新改を過ぎるあたりからポツポツと雨。

最大の鬼門の繁藤は無事に過ぎましたが、大杉あたりから叩き付けるような雨に変わり、南風は徐行運転に入りました。

運転見合わせにならないかとハラハラしましたが、25分遅れで大歩危に到着。

大歩危の手前あたりからは雨も小降りになり、阿波池田も無事に通過・・

 

やれやれと胸を撫で下ろしましたが、南風20号岡山行きは多度津止まりに行き先を変更。

多度津でしおかぜ24号に乗り換えとなりました。

順調にいかないものですね。

まただよ・・

昨日のこと、実家の用事で高知に向かいました。

ちなみに7月4日に高知に向かったときには、途中の阿波池田で足止めされてます。

 

姫路を6時29分発の「みずほ601号」に乗り、岡山で7時8分発の「南風1号」に乗り換え。

今回は児島を出た辺りから記憶がなく、瀬戸大橋を渡って宇多津で「しまんと3号」を併結し、多度津から土讃線に入り、琴平をあとにして山間部に入る前に目覚めました。

 

秘境駅で名高い坪尻のちょっと前あたりで、車内アナウンス。 

高知県地方の大雨の影響で阿波池田で運転取りやめとな。

7月4日と同じパターン・・俺が何をしたってんだよ。

 

但し今回は大事な用事でしたので、どう頑張っても約束の時間に間に合わないのですが、阿波池田で代行バスに乗り換えて高知へ向かいました。

 

1時間20分ばかりで高知に着きましたが、土讃線は完全にストップ。

駅員さんに聞くと、雨の状況から運転再開の見込みは当面無く、高知から先に行くのも戻ることも出来ないとのこと。

 

明日は放射線関連の学内講習会があり、是が非でも帰らなければなりません。

高速バスで岡山に行って新幹線、神戸に向かって舞子で下車か、あるいはJRバスで松山に出て予讃線に乗り換えるか・・

飛行機というチョイスもありますが、空港に行くのが面倒。

あれこれ悩んでいると、さっき乗ってきた代行バスが阿波池田に引き返すとのこと。

 

と言うことで、切符に引き返しの証明を入れてもらってバスに乗車。

こっちだと無料で帰れて、しかも行きの運賃は全額払い戻しです。

 

阿波池田ではバスからの乗り換え待ちの「南風12号」に乗車。

今回はちゃんと岡山まで行ってくれました。

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